「奴隷を望んだ女」(第3章 歪んだ時間) written by economy up 27.July.2007
「奴隷を望んだ女」(第3章 歪んだ時間)economy UP 27.July.2007
和彦は翌朝、通常の時間に出社した。
その出社を待っていたかのように佐々木課長がニヤニヤしながら、営業セクションの中央にある大きなデスクへ近づいて来る。
「部長、いかがでしたか。」昨夜のことは全てわかっていますよ、とも聞こえる。
「あぁ、うまくいきそうな気もするが・・。」ビジネスの話をしてきた、と言っているが、和彦はまだニヤケ顔の男が不快である。
(この男には用心が必要。)
これは、昨夜のうちに自分の中で今後をまとめた内容の一つにあった。
(この男は「あそこ」を良く知っているはずだ。もしかしたら、あの「接待」自体も受けたことがあるかもしれない。・・・柴田との直の接触は考えにくいが用心にこした事はないだろう。)
まだ、話を続けたそうな佐々木を少しにらむ。すごすごとその場を去ろうとしたが、一度呼び止めた。
「佐々木課長、柴田さんはうちに悪意はないと言っていた。向こうも大きな組織だ。君の方で各販売店の方はお願いする。」「柴田さんがですか・・。ハイ、わかりました。」
もしそうなら、佐々木は職務怠慢と言われてもしかたがない。
今度こそ、和彦の前を逃げるように課長は去った。
もう一人、和彦を観察している人間がいる。当然、青井典子である。
(部長さんに何があったのだろう・・。あの中に長い時間。たぶん、私には信じられないような事があった・・。)
和彦はボーと自分を見て考え事をしているボーイッシュな典子に気づいた。 (そうか、典子は玄関から逃げ帰ったんだった。何か一言くらい・・。)
「青井君、・・・青井君。」2度目は、典子が和彦を見ているにも係らず、反応を示さなかったため、少し声を大きくする。
典子は和彦が自分を呼んでいることに気づいた。そして、その視線の先が自分であること、つまり目が合っている。
「ハ、ハイ。」
返事をし、和彦のデスクを目指す。(3人の私と同じ歳くらいの女たち。・・裸だった。首輪をしていた。奴・・隷・・。)
「ハイ、部長。すいませんでした。少し考え事をしておりまして。」
和彦はその内容が昨日、見たことであることは当然わかる。
小さな顔は和彦の前で赤みを帯びたまま、視線を合わせない。
(いつもはしっかり相手の目を見て話す女だが、さすがに動揺している訳か。)
「青井君、昨日はご苦労様。・・・まぁ、色んな人がいるってことだ。昨日の事はお得意様の話であり、他言は無用。わかっているね。」
小さく典子は頷いたが、声にはならない。
そして、何か聞きたげなそぶりを見せたが、たぶん1時間待っても、聞けない質問であろう。
「じゃ、席に戻りたまえ。」「ハイ。」
小さな声が何ともか細い。しかし、即座に自分のデスクに戻って行った。
(何を聞きたかったのかな。当然、何があったかか。何も言えないな。)
和彦は、自嘲気味に小さく笑った。
(まぁ、これで営業成績は少しずつ回復するかな。つまり、仕事の半分は片付いた。今後の柴田との付き合いはどうする。あの女たち、特には加奈子・・・。)
昨日もここで中断した事である。
(私には妻も子供もいる。だから、気持ちに余裕が生まれるのだ。私を頼ってる家族。私は頼られていることで大きな力を与えられている。加奈子か。先輩の二の舞にはならない。でも、欲しいな。人ではない・・・牝奴隷。)
和彦の大便を口にし、トロンとしたグレーの瞳が頭に浮かぶ。しかし、そこで考えを中断し仕事に戻った。
数時間が過ぎ、お昼休みが近づいた頃、和彦の目が典子のデスクに向く。
典子は席にはいなかった。
ふと、思うと和彦は何度かオフィス全体の何度か目を送ったが典子はずっといないのではないか。
「君。」目の前を通り過ぎようとした同じ課の女子社員を呼び止め聞いてみた。
「青木君は・・・席にいないようだが。」
言葉を選ばなければいけない。あまり若い女子社員にいつも目を向けているような表現は誤解を生む。
「部長、青木さんは体調が悪いとのことで10時前に退社しました。」
見ないはずである。典子の鋭利な頭脳は和彦の言葉だけでは、自分を納得できなかったのであろう。
(昨日はずっと眠れず考え事。そして、今日の私の言葉は曖昧。・・・しかし、佐々木は何を企んでいる。あの光景が待っていることを知っていて、典子を私に付けた訳だが・・・。狙っている?高値の華だな。)
和彦の頭は柴田の家にいる女たちのように、あの家に数日、数ヶ月置けば、典子さえも変わるのか。グレーの瞳は、知的な黒い瞳となり、和彦の肛門に舌をそよがせるのか、ふと想像する。
(・・・なるのだろう。それとも死ぬかな。女は死なないか。男よりは図太いからな。強制的な力・性的な拘束に脆いが、適応力があるのは明らかに女の方だ。)
和彦の思考の結果は明らかに犯罪的行為であったが、その考えを止めることができない。
(あの課長は、柴田興産が引き受けてくれないか。小悪党は邪魔だ。それができると心配事が減り助かる。今度掛け合ってみるか。フッ、私も1日で悪党の仲間入りだな。グレーの瞳にボーイッシュな知的な黒い瞳。並べて味わってみたい・・。)
和彦は、この時、典子と言うより、かつて妻の佐織を調教していった時のように、性的に女を「捕獲」することへ自分の興味が回帰したことに気づいた。
和彦は少し若返ったのかもしれない、それとも、歳を取ったのか。
そして、典子の運命はいずれにしても、この時から大きく変わらずえない。 死さえ範疇に入った現実。それが典子の周りで凝縮されて行く。
和彦が2度目の接待で、柴田の自宅を訪れたのは、約10日後になる。
明らかに柴田自身が直接、関連会社に口を開いたのであろう。
和彦の会社の製品は以前通り、いや、TVCM等考えれば、当然の結果とし、全店舗で従来の2倍以上の売り場面積を得ていた。
その礼を言うため、佐々木課長を通じ接待の場を設けようとしたが、柴田はまたも時間を指定し、自宅に招かれた。
先日の内容を行うには自宅が最も好ましいのは明らかである。
和彦に加奈子のグレーの瞳が浮かんでは消える。
定時を迎え、佐々木が青井典子を再び呼んだ。「今日、部長は柴田さんのお宅に伺います。お願いします。」
典子の顔が強張った。しかし、佐々木には反論できない。そのため、和彦の元に直接一人でやって来た。
「部長、今日の夜・・し、柴田さんのお宅にご同行を佐々木課長より命じられております。」
その顔は赤く染まっている。(ふ〜ん、どうするか。同行は筋だが、柴田に知らせた後のほうがうまくいきそうだ。今日はまぁ、許してやるか。)
和彦は、その項を典子に告げる。典子の顔がパーと明るくなり、複雑な表情に変わるのは大して時間はかからなかった。
(だから、女は面白い。典子は私に好意を持っているな。百戦錬磨とは言えないがそれくらいはわかる。ゆっくり、私の「奴隷」にしてあげるよ。)
和彦は加奈子によって、日々の妄想が色を帯びて来ていた。既に、女の扱いに「奴隷」と言う考えがすんなりと思い浮かぶまでに。
up 13.May.2008
(会いたい。)
加奈子が和彦を思ったのは、君子が正妻だった週の2週目。
散々、柴田に玩ばれた後の週。
つまり、君子の後は加奈子が正妻だった。
そして、今週は色々と異なった「組み合わせ」となっている。
先週、柴田はまるで嫉妬を示すかの様に和彦と同様な方法で加奈子を責めた。
それも1日も休まなく。
最後に美しい顔を決定付けているピンクの唇は開かされ、3人の女が見守られる中、大便器を作る仕組みの中で加奈子は機能させられた。
女の「慣れ」は期待を裏切らず、柴田も恍惚とした加奈子の口を当然利用できる。
最も、加奈子をそこまで仕込んだのは柴田であるが・・・。
「組み合わせ」。
加奈子にとっては、まず今日、和彦が来るらしい。
柴田はもう加奈子にその一切を言いつけてある。
(アァ、また頂ける。あの方の全てを・・・。私の体内に。)
加奈子の感情は和彦への愛情(実質)で、和彦の加奈子への感情は恋(想い)に違いない。
加奈子を除き、3人と書いた。
今週は和彦が加奈子の前に現れた時、名もなかった娘が正妻の週である。
柴田はこの娘を他の女達と変わらず厳しく躾たが、その「レポート」が気に入った。
「性奴隷として最良の性格。薬事療法不使用。容姿は極めて日本的美しさを備えた五体を有する。
頭脳明晰なれど、性的感覚に服従する素直さを持つ。14人中1位評価。」
(まったく申し分が無しか。もっとも、全て確かめてはいるがの。ハ、ハ。)
柴田はきめ細やかな少女の肌を自らの手で確認していたし、その反応も既に知っていた。
可憐な乳房、太もも、背中、ヴァギナ・・・柴田の手に吸い付き離さない肌の持ち主。
少女はか細く「主様、主様。」と持ち主を反芻し、白い目で快感を表現した。
積極的奉仕も申し分ない。
ここに来て1週間目にはもう誰かの見真似で口に柴田の大便を咀嚼しつつ食べて見せている。
(牝奴隷には正に最適。・・・もう、この娘以上は見つからんじゃろう。10年目にやっと本物か。
あの娘に最後の子を産ませて、出来の良い男なら3分の1くらいの事業をやらせる。・・・あまりに
物足りぬ。)
レポートは破り捨てられた。
20代、30代で産ませた子はもう成人になっている。女が3人、男が2人。
男は有名大学まで進むが何故か学者肌のものばかり。
柴田の邸宅には顔も見せない。
1人はイギリスに移住していた。学者としては評価は高いらしいが柴田のビジネスを任せるには頼りない。
数億を渡したら、さっさと日本から嫁と移住してしまった。
それはそれで良いのだろう。
柴田の遺伝子は「優秀」「金に頼らない。」「自分らしさ」を受け継ぐ証明とも言える。
もう一人の息子も官僚になっているが、柴田好みではない。
まだ、30に足らない男の評価としては正しくないだろうが、夢中で何かをやっているらしい。それもまるで学者。現状は柴田の力が後押ししている感がある。
実際は柴田自身が息子達の立場ならそうだったのかもしれない。歳は好みを変えてしまう。
女2人は結構ずぶとい。それぞれ大学までは行かせた。そして、卒業時、1億円与えている。
「これは縁切りの金。ただし、有意義をしていればまだ出そう。」
娘の1人は大学院に進み、もう一人はネットビジネスを始めた。二人とも破綻はしていないらしいが、男にはだらしない。
しかし、「これも血か。」で柴田は諦めていた。
娘はもう一人、これは調べればわかるだろうが母親と1億の金で早くに縁が切れている。
柴田は正妻は持たない。
だから、この程度の金で片付いた。もう、顔も覚えてはいない。
物語を戻さなければならない。
娘の額には、「彩」と刺青が入れられた。そして、プラチナの首輪。
これは他の女達には重要なことである。
他の女には明確に「隷属」を意味する内容。
「彩」は少女の名の彩子からのものである。
察しの良い方は気づかれたろう。愛子も額の文字は「愛」であった。
首輪の金属に別に大きな意味はないが、一応の順列はある。その貴重性は無視され、プラチナ>銀>アルミ二ウム>金の順。
金が最も低いものとされたのは単にその色合いと柴田の感性。
金色の首輪は最も奴隷に相応しい・・・価値はプラチナに次ぐが金の持つ毒々しさには歴史の裏付けがある。
ただし、首輪により、例えば正妻の順番が変更されることはない。
しかし、額の文字は異なる。名を得たものはその週の正妻を押しのけることができる。
受胎できるからであって、4人の中では彩子は性奴隷の最高順位になった。
柴田の子を宿すことができるのは彩子の身体のみである。
そんな事が柴田の邸宅では起こっていた。
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